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  • artyjungle miyamori

ハトメ付き2つ穴くるみボタンの考察②



くるみボタンのキットが世の中に出回って早数10年

写真のようなハトメ付き2つ穴のくるみボタンのキットもそろそろ出てもいいんじゃないかと思うんですがその気配は一向にありません。


資材屋さんに頼めば着分からお願いすることも可能なのですが、工賃がかかることはもちろん、納期までの日数がかかることがネックになってきます。


田舎だと加工場に生地を持ち込むというわけには行かないので、生地を送る往復の送料がかかってしまうのと、送って➡加工して➡返送してもらうのにだいたい1週間~2週間はかかってしまいます。


あらかじめ製作する洋服の生地と枚数が決まっていれば余裕をもってお願いすることができるのですが、『あぁ~っ!!予定していたボタンが実際に合わせてみたら似合わない!!くるみボタンだったらぴったりじゃないのかっ!?』 ということがアーティジャングルではよくあるので、カシメ付き2つ穴のくるみボタンを思い立った時にすぐにアトリエで作れる環境を整えるのはずっと夢でもありました。


本来、このくるみボタンにカシメを打つという工程はそれほど難しい作業ではなく、打ち具と金具さえ整えばご家庭でも簡単に作ることができるはずなのです。


ハトメ付き2つ穴くるみボタンの工程は、


①くるみボタンを作る 

ボタンを作る金具の表面は一般的に販売されている【 ⌒ 】←この形ではなく、お皿のような形がベストで、裏面は足や穴のないフラットなものが必要になります。


②2つ穴をあける

革や紙に綺麗に丸穴を開けるのと同じようにポンチで穴を開けます。

このときプロフェッショナルの打ち具だと2つ同時に穴あけができます。


③ハトメをカシメる

これも革や紙にカシメるのと同じように打ち具で打ちます。

やはりプロフェッショナルな打ち具だと2つ同時にカシメることができます。

ハトメも一般に売られているものは穴径が5mm~のサイズ多いですが

ボタンに付けるにはこれよりも小さなハトメが必要です。


このように、工程自体は単純なのですが金具と打ち具が一般に売られているものではないのでハードルが上がります。しかも、プロフェッショナル用の打ち具(もはやマシンですが)を購入しようとすると初期投資にそうとうかかる(中古車買える?)ので、思い立った時に少量を作りたいだけの用途ではなかなか手が出ません。


実際に海外から購入しようと問い合わせしてみましたが 『そのくらいの量なら絶対、マシンを買うより頼んだ方がローコストだからウチに生地を送りな!』 と言われてしましました。(いやいや、頼んで作るなら日本で作るから。。。)


なので、どうにか既存の道具で工夫してカシメ付き2つ穴のくるみボタンを作れないかと、試行錯誤することにしました。


結果的には無事に作ることができましたので、次回からカシメ付き2つ穴のくるみボタンの作り方をまとめていきたいと思います。試行錯誤の結果いろいろ遠回りしてしまったので最適な道具をそろえるまで投資してしまいましたが、まとめを読んでいただければいくらか最短で環境を整えることができると思います。ではでは~。

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